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テープ起こし

より複雑な編集の課題

以下の課題に対して単純なまたは正しいこたえはありません。経験豊富な研究者の間でも意見がわかれますし、同一の研究者であっても状況によっては異なる選択をするでしょう。同じ状況にある同僚らに考えを口に出して伝えて、見解や質問を共有するとよいでしょう。

段落を移動させても大丈夫でしょうか。

はい。慎重に。ストーリーの前半で説明する事項について後半で関連の文章や段落がある場合などに、文章を動かしたくなるでしょう。こうした状況は話し手が話した後に聞き手が説明を求めた場合などに起こります。

また、ストーリーが混乱する場合、移動させてもよいでしょう。話し手の活動や年次がばらばらになっていて、読み手が理解しにくい場合に移動させてもよいでしょう。

文法が乱れている場合どうすればいいですか。

文法上の小さな誤りはそのままでもよいでしょう。これらは話し手の話し方などを伝えます。大きな誤りは、読みにくくなるので、修正しましょう。あなたはインタビューの回答者である話し手と同時に読み手も優先すべきです。

方言や非ネイティブスピーカーの英語はどのようにすればいいですか。

繰り返しになりますが、あなたは話し手と読み手の両方を考えないといけません。一般的に、読み手の理解を考えて標準語を用いますが、一方で、方言などは話し手の話し方などを伝えます。これらは判断の問題になります。そうした対応をするうえで重要な理由、話し手や読み手のこと、プロファイルの利用され方を自分自身に問いかけて判断しましょう。