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テープ起こし

守秘義務と承認

インタビュー実施前に、インタビューの結果やプロファイルを何に使うのかをきちんと、インタビュー回答者に伝えます。時には、あなたはインタビュー回答者と、あなたとあなたの指導教授以外の人にインタビューの結果やプロファイルを読ませないと約束するでしょう。その他に、プロファイルを教材としてなら使ってもよい場合、あなたはプロジェクトに参加している学生や実務者以外には読ませないと約束するでしょう。いずれにしても、インタビュー回答者とあなたが同意する協定書において、誰が結果やプロファイルを読むかを明示します。あなたはインタビュー回答者と同意した協定書を守る必要があります。

話し手が言った名前は変えるのか、そのままにするのか、どちらですか。

インタビュー回答者との協定書の内容によります。一般的には、インタビューの回答者からそうした要求がなければ、人、場所、組織の名前はそのまま使うべきでしょう。

機密情報はどのようにすればよいですか。

インタビュー回答者が、「これは含めないで」といった場合は、その指示に従いましょう。もし、あなたがインタビュー回答者やその他の人に問題があると思う箇所があれば下線を引いておいて、インタビュー回答者にプロファイルの最終版のレビューをしてもらう際に、含めるか、削除するかを確認しましょう。

テープおこし、プロファイル、ストーリーを他の人と共有してもいいですか。

いけません。どういう機密のレベルであれ、インタビュー回答者と同意した協定書を守らなければなりません。この意味は、テープおこし、プロファイル、ストーリーを見聞きすることを許可された人以外と共有してはいけません。

もし、後になって、プロファイルを多くの人と共有したくなった場合、インタビュー回答者とあなたが同意した新たな協定書を作成する必要があります。

いつ、どのようにインタビュー回答者と編集したプロファイルを確認すればよいですか。

あなたがプロファイルの編集を完了したと思った時と最終版の検討の前にインタビュー回答者にレビューしてもらう機会を設けましょう。多くの人はワードファイルを電子メールに添付して送るでしょうが、印刷したものを郵送してもよいでしょう。

あなたが何を作成しようとしているかをインタビュー回答者が理解しているかを確認することが重要です。多くインタビュー回答者は、自分の話した内容について変だと思ったり、専門家としてふさわしくないと思ったりしますので、再編集するでしょう。

以下の2つの文は、私たちがインタビュー回答者宛にプロファイル・レビューの依頼文からの抜粋です。

[サンプル 1] もしポイントを明確にしたり補ったりすることがあれば加筆修正をお願いします。ただし、編集は、文調を維持し、とっつきやすくするため、話し言葉で行ってください。学生はこうした文調にとっつきやすさを感じますし、強い印象が残ります。

[サンプル 2] 先月はインタビューにご協力いただきありがとうございました。貴殿のストーリー案を作成しましたので、ご確認いただけますでしょうか。お読みいただいた際に、話し言葉が奇妙であったり不快に感じたりするかもしれませんが、読み手に強く印象を残す効果を狙って、このような成果物を作成しています。修正や補足の際には堅苦しい文にならないように留意してください。